トロフィー用語集【製法】
シルク印刷
投稿日:2015年07月22日
シルク印刷とは
メッシュ状の版を使って印刷する技法
印刷したい文字・図柄のみインクが通過するように処理した、メッシュ状の版を利用して印刷する方法。版にインクを盛って、その上からゴムローラー、またはへらでインクを押し出して刷ります。孔版印刷(こうはんいんさつ)ともいいます。以前は版に、絹(シルク)の布を使っていたことから「シルク印刷」と呼ばれていますが、現在ではインクの通りがいいように開発された化学繊維のメッシュ版が使われることがほとんどです。イメージしやすいところでいうと、ガリ版印刷や家庭用年賀状印刷機「プリントごっこ」(理想科学工業)などが、孔版印刷の一種になります。
曲面や紙以外の特殊印刷にも対応
シルク印刷は多様なインクの種類に対応でき、版も柔軟なので、布、プラスチック、金属、ガラスなど、紙以外の素材や、びん、缶といった曲面への特殊印刷によく使われています。表現できる色もCMYK(色の表現方法の一種。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックによって色を表します)に限られないため、金や銀などのメタリックカラー、ガラスの粉などをインクに混ぜ込む機能性塗料などの使用も可能です。印刷対象物に直接インクをのせる技法のため、インクを厚く盛る印刷もできます。
一方、グラデーションや写真などの複雑な画像表現や、短時間での大量印刷には向きません。1色につき1版が必要になるため、色数が多い場合は割高になってしまうデメリットもあります。
使われている表彰品
表彰楯やプレートなどのカラー印刷に使われる印刷方法の一つになります。単色印刷のため、色がはっきりしていて見た目鮮やかな仕上がりが特長です。グラデーションなどを表現することはできませんが、べた塗りが多く、単色または2色程度の同じものを量産する印刷する方法としては特に有効です。