トロフィー用語集【製法】
アルマイト染色(アルマイト印刷)
投稿日:2015年07月08日
アルマイト染色(アルマイト印刷)とは
アルミニウムに染料を吸着させる技法
アルマイトとは、アルミニウムの表面に人工的な酸化皮膜を生成させる表面処理のことを指します。アルミニウムの耐食性や耐摩耗性を向上させたり、着色したりするために行われ、陽極酸化処理ともいいます。アルマイト染色(アルマイト印刷)は、この酸化皮膜に染料を吸着させる技法のことです。凹凸はつきません。酸化皮膜は無色透明なので、一部の色(グレー・白系)を除けば、さまざまな色をつけることができます(特色や指定色は不可)。ただし、1色につき1版が必要になるため、色数分の版代が必要となってきます。
着色がとれにくい
アルミプレートに色素が含浸(がんしん)するため、着色部分をひっかいたり、こすったりしても色が剥がれ落ちないという特長があります。また、金属を水彩絵の具で染めたような仕上がりで、アルミニウムの質感がほどよく保たれる加工方法です。
使われている表彰品
アルミニウム製の金属表彰板のデザイン加工にアルマイト染色(アルマイト印刷)が用いられています。もっとも安価に金属表彰板を製作できる方法になります。アルミプレートの材質から軽い印象が出てしまう点は否めませんが、楯や額との組み合わせによっては高級感を出すことも可能です。また、金銀銅のヘアライン(※)、つや消し、光沢など、アルミプレート自体の表面仕上げも多彩です。手ごろで見栄えのする表彰状や認定証などの表彰品をお探しの方は、一度ご覧になってはいかがでしょうか。
※ヘアライン:単一方向に髪の毛ほどの細かい傷をつける金属の加工法で、つや消しの効果があります。より金属の質感が際立つ仕上げで、落ち着いた雰囲気になります。