トロフィー用語集【素材】
真鍮[しんちゅう]
投稿日:2023年07月01日
真鍮とは
金に似た光沢を持つ金属
「黄銅(おうどう/こうどう)」のことで、「真鍮(しんちゅう)」は慣用名になります。銅と亜鉛の合金で、特に亜鉛が20%以上のものを指します。金に似た色味や光沢を持ち、鋳造(ちゅうぞう)や加工のしやすさから、機械器具、日用品、工芸品などに広く用いられている金属です。身近な例でいうと、現在発行されている5円硬貨が真鍮製になります。英名はbrass(ブラス)。
亜鉛の配合量で変わる特性
真鍮は、主に亜鉛の配合量で大きく特性が変わり、種類もさまざまです。一般に、亜鉛の割合が増すごとに硬くなり、比例して脆さが増します。また、亜鉛の割合が増すにつれて色が薄くなり、減るにつれて赤みを帯びてきます。次に主な真鍮を挙げます。
●七三黄銅:亜鉛配合率約30%。極めて展延性に富む真鍮
●六四黄銅:亜鉛配合率約40%。最もポピュラーな真鍮。黄金色に近い黄色
●快削黄銅:切削加工をしやすくするために鉛を添加したもの
●ネーバル黄銅:錫(すず)を添加して耐海水性を高めたもの
ちなみに、亜鉛配合率が約5~20%未満のものは、「丹銅(たんどう)」と呼ばれます。その名のとおり、赤みが強い金属になります。
使われている表彰品
真鍮は、優勝カップを始め、トロフィーの金属部分、金属表彰板など、さまざまな表彰品の素材として活躍しています。特に「へら絞り」という技法で作られた真鍮製の優勝カップは、職人技の逸品。1枚の真鍮の板を特別な技法でカップ状に丸めているので、型を使って作るとできるような継ぎ目もなく、なめらかな曲線と歪みのない形状が魅力です。真鍮製のものは、質感や重厚感があり、使いこむことによって独特の味わいが出てくるものが多くあります。
表彰品を選ぶ際には、素材にも目を向けていただくと、よりご満足いただける選択ができるかと思います。トロフィー生活では、素材のメリット・デメリットにつきましても、専門スタッフがアドバイスしております。ご不明な点がありましたら、お気軽におたずねください。