トロフィー用語集【素材】
アクリル
投稿日:2023年06月15日
アクリルとは
ガラス以上に透明なプラスチック
アクリル酸エステル、もしくはメタクリル酸エステルといわれる化合物から作られた合成樹脂のことをアクリルといいます。アクリルは、いわゆるプラスチックの一種ですが、光の透過率がガラスよりもよく、非常に高い透明性を持つ素材です。ポリカーボネートなどとともに「有機ガラス」と呼ばれることもあります。
加工しやすく、割れにくい
熱を加えることによって自由に形が変えられる熱可塑性(ねつかそせい)があるほか、切断、穴あけ、接着、着色・染色など加工の自由度が高く、耐衝撃性(割れにくい)、耐候性(劣化しにくい)にも優れています。
あのジンベイザメで有名な沖縄美ら海(おきなわちゅらうみ)水族館の巨大水槽(高さ8.2m、幅22.5m、厚さ60㎝)もアクリル製になります。この例を見るとわかるように、60cmの厚みがありながらクリアさを保つ透明性をはじめ、巨大なアクリル板を実現する加工性の高さ、7500tもの水圧に耐える強度など、アクリルの特長がよく表れています。
使われている表彰品
アクリルは、表彰楯やトロフィーによく使われている素材です。特に法人の表彰品として人気があるクリスタルトロフィーでは、光学ガラス製と並んで、アクリル製のものが多くあります。光学ガラス製に比べてやや軽いものの、高い透明性と重厚な質感で見劣りはしません。彫刻や加工がしやすいため低コストで、落としても割れにくい点が魅力です。
また、石や金属などをアクリルの中に封入する(閉じ込める)ことができるため、記念物を封入した表彰品もあるなどラインナップも多彩です。光学ガラス製トロフィーの代用として見られがちなアクリル製トロフィーですが、アクリルならではのデザイン性の高いトロフィーも多数ありますので、ぜひ一度ご覧になっていただけたらと思います。