トロフィー用語集【素材】
アンチモニー
投稿日:2022年05月29日
アンチモニーとは
銀に近い重量感ある素材
一般には、鉛80~90%、アンチモン(アンチモニーということもあります)10~20%、必要に応じて錫からできた合金をアンチモニーと呼んでいます。比重が銀に近い合金素材なので、どっしりとした重量感あふれる製品を作ることができます。製造コストが安く、少量多品種の生産にも向いています。
繊細な文字や模様も鮮明に
アンチモニーは軟金属で肌ざわりもやわらかく、鋳造しやすい素材です。鋳物表面がなめらかで、鋳造後の冷却時に起こる収縮もほとんどないため、微細な模様も鮮明に表現できるという特長があります。また、ほかの鋳造製品よりもピンホール(多数の細かい穴または端部にできた気泡)による欠陥が少なく、金、銀、ブロンズなどのメッキののりもよいので、仕上がりもとてもきれいです。ただ、近年はかなりの分野で、硬くて丈夫な鉛毒問題のないダイキャスト製品に代わってきているという現状があります。
使われている表彰品
金属製のトロフィーや優勝カップによく用いられています。銅と亜鉛の合金である真鍮製の表彰品に比べると、大きさやデザインの割に安価な製品が多くあります。ただ、やわらかくてもろいという特性があるため、製品が壊れてしまった場合の修正は困難になります。