- ブロンズ(青銅)
- 投稿日:2024年06月21日
ブロンズ(青銅)とは
銅とスズの合金
銅を主成分としたスズを含む合金のことをブロンズ(青銅)といいますが、広く、真鍮(黄銅)以外の銅合金を指すこともあります。青銅は、銅の性質を生かした合金で、電気・熱伝導率が高く、耐水性に優れ、鉄より錆びにくいという特徴を持っています。また、ほかの金属に比べて加工しやすく、低コストで製造できることから、美術品や貨幣をはじめ、さまざまな金属製品に利用されてきました。ちなみに、現在使用されている十円硬貨も青銅製です。十円硬貨の場合、スズの割合は1~2%と少なく、純銅に近いものになります。
先史時代に出現した金属
青銅の歴史はとても古く、先史時代にすでに存在が確認されています。青銅器時代として隆盛を極め、数々の道具や武器および装飾品などが青銅で作られていました。銅が酸化することで生成される青緑色(青銅色)の皮膜を緑青(ろくしょう)いいますが、これには金属内部の腐食を防ぐ効果もあります。遠い昔に作られた青銅器を今、見られるのも、青銅ならではの特長があるからなのですね。本来の青銅の色はというと、黄金色や白銀色などの金属光沢です。
使われている表彰品
よく知られている表彰品でいえば、オリンピックなどで使う銅メダルは青銅で作られています。日本ではなぜか銅メダルと呼んでいますが、英語では「Copper(銅) medal」ではなく「Bronze medal」と呼ばれています。同様に、日本でいう銅像は、英語では「Bronze statue」となるそうです。
なお、「ブロンズ像」は表彰品のカテゴリーにありますが、これは青銅に限らず真鍮や鉄、アンチモニー、アルミなど、さまざまな金属素材でできた彫像を指しています。古くは多くの彫像が青銅で作られていたので、その呼称が意味合いを変えて今に至っているというところでしょうか。歴史あるアワードの有名な表彰品にもブロンズ像が用いられていますから、それほど、青銅製の造形物は歴史があるということですね。
トロフィー生活では、ブロンズ像ならではの多彩な造形表現の商品を多数取り揃えていますので、ぜひ一度ご覧になっていただけたらと思います。芸術美といった視点でお選びいただくのもお勧めです。