- サンドブラスト
- 投稿日:2015年05月25日
サンドブラストとは
研磨剤を吹き付ける彫刻の方法
エアーコンプレッサー(空気圧縮機)を用いて、研磨剤を高圧で吹き付けて彫刻する方法をサンドブラストといいます。ガラスや金属、陶器、石など、硬質な素材への彫刻に適している方法です。例えば、ガラス素材にサンドブラストを施した場合、彫刻部分がすりガラス(くもりガラス)状になります。
加工の仕方としては、まず彫刻しない部分を覆うため、文字や絵柄部分を抜いたマスク用シートを作ります。マスク用シート製作には、文字や絵柄部分をレーザー光線で切り取ったり、加工用フィルムを感光させて抜いたりする方法があります。次に仕上がったマスク用シートを対象商品に貼り付け、 サンドブラスト加工します。加工後、マスク用シートや研磨剤を取り除いて完成です。
ほとんどを手作業で行うため手間はかかりますが、比較的はっきりと白く文字や絵柄を彫ることができます。
小さい文字や細かいデザインはNG
小さい文字や細かすぎる絵柄は、デザイン中に研磨剤が入りにくいため表現できないことがあります。特に、画数の多い漢字や明朝体などは、小さい文字だとつぶれたり、彫りが薄くなったりすることも。極小の文字を入れる場合は、ゴシックなど文字の太さが変わらない書体がおすすめです。また、塗りつぶし面が広いデザインは、手作業で彫刻するためムラが出てしまうことがあります。複雑なデザインのものは、レーザー彫刻などの方法が向いています。
使われている表彰品
クリスタルトロフィーや天然石のトロフィー、表彰楯を彫刻加工する方法として、代表的なのがサンドブラストです。グラスやマグカップなどの記念品のデザイン彫刻、名入れでもよく使用されています。