- クリスタル
- 投稿日:2024年11月20日
クリスタルとは
輝きに富む高級ガラス
クリスタルガラスの略称。一般的にクリスタルガラスとは、ガラスの主成分に、酸化鉛を加えて形成される鉛ガラスのことを指します。透明度と屈折率が高く、水晶(クリスタル)のような輝きに富むため、最高品質のガラスとされています。社団法人日本硝子製品工業会では、酸化鉛含有量が30%以上のものを「フルレッドクリスタルガラス」、24%以上のものを「レッドクリスタルガラス」、24%未満で酸化鉛単独もしくは酸化カリウム、酸化バリウム、酸化亜鉛と併せて10%以上含むものを「セミレッドクリスタルガラス」と定義しています。
鉛は有害物質指定
近年、欧州連合(EU)で電気・電子機器に含まれる鉛、水銀などの有害物質の使用を規制するRoHS(ローズ)指令が出るなど、クリスタルガラスにも含まれる鉛に対する風当たりが強くなっています。ガラスの場合は、成分が比較的安定し、鉛が外に溶け出す度合いはかなり低いため、RoHS指令では規制対象外とされています。しかし、今後の環境保護を見据えて、鉛を含まない高品質ガラスの開発が進み、無鉛ガラスの製品が出回ってきています。
「エコクリスタル」として普及
鉛の使用が世界的な規制が進み、従来のクリスタルガラスに含まれていた有害な鉛を一切使用せず、環境に配慮した新しいガラスとして「エコクリスタル」が普及してきました。透明度が非常に高く、加工後の美しさも際立っています。このクリスタルガラスは、環境への配慮だけでなく、高い透明度や輝き、耐久性も兼ね備えています。
使われている表彰品
徽章業界では、クリスタルトロフィーにカテゴリー分けされていても、実際にクリスタルガラスを使用している製品はほとんどありません。クリスタルガラスに代わる素材として、鉛を含まず透明度の高い素材である「光学ガラス(オプティカルガラス)」や「ホワイトガラス」を用いた製品が主流になっています。特に光学ガラスは、カメラや天体望遠鏡のレンズとして使われるもので、透明感や輝きは秀逸です。クリスタルトロフィーといえば、ほとんどが「光学ガラス」素材のものになります。また「エコクリスタル」の名称で周知されるようになったのは前述のとおりです。エコなトロフィーが多いということですね!